対東武デモ
(12月13日)



 秋の決戦「3本の矢」作戦、一の矢「原町田抗議の写真展」(9月4日)、二の矢「工事被害へのグランド前抗議」(9月26日)に続き、三の矢「対東武抗議デモ」を、12月13日(火)に実施しました。再三にわたって、計画についての説明などを説明会に参加して住民に説明するよう求めてきたにもかかわらず、五建築主らが周辺住民にたいする説明責任を果さないどころか、建築主としての挨拶すらせず、工事をすすめていることに抗議して、実施したものです。
 午後1時20分から東武本社周辺で実施されたデモには50名が参加し、さらに、午後2時から東武浅草駅前で実施された街頭ビラまきには30人が参加して、200枚のビラが配布されました。
 当日のデモの様子を、ペンネーム:尾根の住民さんがレポートしてくれました。

(文章と写真とは必ずしも対応していません)
 同じ東京でも町田とは最も離れた墨田区押上1丁目に東武鉄道本社がある。 「公共交通機関の風上にも置けない東武鉄道にもの申す」のスローガンのもとに、 この冬最も気温の下がった12月13日昼「建築禁止」の裁判の傍聴を終わった市民約40余名が、都営浅草線「本所吾妻橋」を降りた。 表に出ると寒さは厳しいが皆これからのデモ行進に意気盛んである。

 幟、プラカード、写真等デモの道具を積んだ車が既に着いて近くの公園に待機している。 その道具を各自分担して受け取り、東武鉄道本社に向かう。
 協議会3代表のうちの2名と「101人原告団」団長との3名が、抗議ならびに申し入れの代表として東武本社に入り、東武鉄道は責任ある建築主の一員として「1月21日の住民集会に出席し住民の声を直接聴き且つ説明すること」「建築を一時中止してオオタカの保護のための行政指導を遵守すること」を要請した。
 代表達が中で交渉している間、幟、プラカードを持った数名のメンバーが本社前で警戒の為出て来ている10名位の東武の社員に、「長谷工に任して集会に一度も出てこない東武のずるさ」「オオタカ保護の行政指導を平気で無視している姿勢」「街の住環境壊しを全く顧みない企業姿勢」等々、恐らく住民が何故こんな遠くまで来て怒っているのか分かっていない東武の社員に何度も何度も話かけた。  代表団が交渉を終わり引き揚げてきた頃、屋根に赤色灯を付けた本所警察署の車を先頭に横断幕、幟、プラカードを持ったデモ隊が東武鉄道本社前に着き、建築主東武鉄道の不誠実さを一段と声を張り上げて叫んだ。

 近くの業平駅の乗降客も反対側の商店街人々もこの光景をしばし見ていた。 「東武…出て来い」「東武…出て来い」「オオタカ…守れ」「オオタカ…守れ」。50名のシュプレヒコールは東武鉄道本社の中にも届いたはずだ。

 次にデモは東武本社から業平1丁目交差点を右折して浅草道り入る。 右折の交差点では、信号は手動に切り替えられ両方向赤になり車は左右いずれも止まりデモ隊の横断を助けてくれた。本所警察署の計らいに感謝・感謝。

 赤色灯の警察車両と横断幕を先頭にデモは吾妻橋1丁目の交差点まで師走の下町をシュプレヒコールを繰り返しながら続きY字路を斜めに右折し終点の吾妻橋際に達した。  今回デモ隊は50名ながら、各自が持つ幟、各種のプラカードなど賑やかで隊列も長く伸び てデモらしいデモになった。

 デモの途中からは、自然発生的にデモ隊の中からシュプレヒコールの音頭が取られ、 「東武…出て来い」「東武…出て来い」が何回も何回も繰り返され、寒い中のデモであったが皆意気軒昂であった。
 デモの終わりに交渉団から東武と交渉結果、案の定、次回の住民集会への出席の返事は貰えなかったとの報告があった。
 長谷工、ナイス、東武等この巨大迷惑マンションの当事者達がいずれも不誠実極まりない態度に終始している現在、反対運動は今後も休み無く続けて行かなければならないと強く思うデモ行進であった。
 デモ行進の後、吾妻橋を渡って地下鉄浅草駅出口付近で、東武鉄道根津社長宛ての「抗議及び申し入れ書」のビラを通行人に配った。 浅草の土地柄地元の人より外人とか地方の人が多く、配布に時間が掛かったが、若いサラリーマンの人々が進んでビラを受け取ってくれた。やはりここでも偽装マンション問題の影響を感じた。
 今日のデモ行進の下町の街は寒さは厳しかったが、風が穏やかであったのが救いであった。
ペンネーム:尾根の住民
写真はT氏提供



東武本社宛「抗議及び申し入れ書」


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