長谷工、たび重なる「違反車両」に御用
〜大型工事車両 通行中止の決定くだる〜


 町田市長は、長谷工に対し、度重なる法令違反と通行認定条件違反に遺憾の意を示し、8月11日から24日まで、認定が必要な大型車両の通行を全面的に認めない決定を下しました。これにより、追い込みの時期に工事車両が計画通りに運行できなくなり、完成に向けた工事に大きな影響が出ることになります。
 対策協議会では、生活道路の安全を住民の手で守るため、昨年1月から、長谷工の工事車両の実働日には欠かすことなく大型の工事車両の敷地内への出入りを「工事車両入出記録台帳」に記録してきました。その結果、これまでにわかっただけでも、06年3月6日から工事車両が稼働した28日間で、36台の認定違反車両が確認され、それらの車両が繰り返した敷地内への搬出入にかかわる違反行為はのべ267回にのぼっていました。また、これらの事実が発覚した4月以降も、5トン超トラックが認定書を携帯していない違反を隠すため、まったく関係ない別の書類を表示し、認定車両でないことを偽装して運行を実施したり、駐車禁止の公道を駐機場代りに利用する、公道上で洗車して側溝に泥を流し込む、など、極めて悪質な行為を繰り返していました。
 住民からの指摘を受けた町田市は長谷工を指導し、長谷工はこれまで「報告書」や「再発防止策」を提出していましたが、その報告書まで事実を隠した内容であったことが確認され、またその後も少なくとも6月までは、違反行為が繰り返されたため、今回の「通行認定車両の一時停止処分」に至りました。
 長谷工による違反は、違反の悪質さや報告書への虚偽の記載、また自ら定めた改善策が機能していないなどから、工期短縮のため「企業ぐるみ」で行っていた、との指摘もあり、対策協議会では今回の処分を「甘い」ものとしながらも、住民が雪の日も猛暑の日の欠かさず行った調査を活かして、町田市が市道の厳正管理に向けた一歩をふみだしたことは評価しています。
 長谷工はこの命令を受けて、下請け各社への周知や自らの点検体制の確立を余儀なくされますが、その内容はもちろん、25日の再開までに、町田市が住民の不安解消に向けてその「是正策」をどう点検するのか、注目されます。
(写真はA氏、Y氏提供)


期限切れの認定書




生活道路を「違反」しながら運行した大型車両の実数は何百台になるのか・・・・

334号線を走行する工事車両。
(写真中車両の「違反」が確認されたわけではありません。)



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