11月7日(日)住民集会&説明会




 11月7日(日)、第9回住民集会と第8回住民説明会が開催されました。

 長谷工の住民説明会開始に先立って、住民集会前半部として、今までの経緯と問題点などの説明が行われた。
 特に十分な説明会もせずに工事を開始していること、工事車両の運行計画の無謀さ、違反車両などの監視、実際に発生している現場の様々な問題とクレームなどを簡単に説明したあと、長谷工の訴訟関係の全く非常識な対応などが紹介されると、会場から「呆れ果てたようなどよめき」の声が。
 また、法廷闘争などの協力依頼など手続きも紹介されました。


 長谷工の入場後、早速、前回の継続事項として、長谷工がみずからその立場にあるとする「建築主と事業主」について質問が出され。長谷工はどちらも一緒であることを回答。3パーセントの意味については土地のみの取得ではなく、JVとして上物も含み、交渉など全ての権利の意味であるとのこと。
 3パーセントが他の五社をも含む代表権を持つとは理解できないと住民から疑問が出されるも曖昧な回答となる。常識的には50パーセント程度の保有が代表権を語る資格があるのではないか。

 その後、「説明会開催の要求」を無視し、建築主出席の説明会を一度も開催しないままに、6月に工事を強行し、ピケで対応した住民に強引に工事車両を進めて複数の住民が傷害を負った件で、長谷工に謝罪するように求めたが、「謝罪する意志は無い、現在検察で扱われているのでその経過を待つ」と反省すら見えない。まかり間違えば、人命に拘わる意図的な行為で、反省も誠意も無い応えに、会場はブーイングでひとしきり騒々しくなる。

 さらに、長谷工が原告の損害賠償訴訟で「当事者ではない、誤認した二人(同名異人、一人は16年前に他界)」に対して、社長名で提訴ないし警告したことをすり替えて、現場の責任者が本人宅を訪れ口頭で謝罪すると答えるなど、全く誠意が見られず、社長名での謝罪文を要求するも「社長名での文書による謝罪はしない」。また、「社長はこの事実を当然知っているのか?」との追求には、全員、首を傾げ「社長は知らない」との様子。
 ここでまた、会場からは一斉に「非常識、誤りを認めず、謝罪もしないのか」との抗議がおこる。結局、事前(11月2日)に調整した代表者同士による説明事項などに進むことが出ず、住民の様々なクレームや非難に答えると言う事態となった。また、クレームの中には、既に強引な着工による、振動・騒音・井戸水の汚染などの対応についても問われたが、家屋調査の実施なども含め曖昧になったまま。

 別の住民から、「工事開始前にオオタカの調査をするように『行政指導』されているにも拘わらず、なぜ工事に入ったのか?」との抗議には「他で検討中(分科会のこと?)である」と説明するも、住民担当者からは「工事を進めながらではオオタカが守れない」ことを理由に、オオタカ保護に関して一歩も話は進んでいない(分科会は消滅?)ことを指摘されていた。オオタカ保護を口先では唱えながら、実際には、保護とは正反対に大音響を出しながらの工事をしている上、各行政には「オオタカの保護をする」と公言しているとかで、住民だけでなく、ここでも行政に対して不誠実な対応をしている。

 更には、話し合いとは、お互いの譲り合いが原則であるが、建物については一切変更しないと応え、自分の罪を認めず、一般的には「謝罪すべき」ところを「言葉ですり替え」誠意もなく、譲り合うこともない、こんな「話し合いは何の意味をもたない。単に聞き置くだけで在れば説明会は要らない」と住民から厳しい抗議の声が上がる。
 過去の経緯からも、一方的に「建築基準法だけで、住民に対する配慮・疑問に応えることが少なく、土足で他人の家に入る」状態が第一回目から続いている。
 そして、工事を初めてからは、「過去の話は終わりにして、今の状況から話し合いを進めたい」「住民の意向は別にして、工事は粛々と進める。しかし、説明会は何度でも開きます」「工事は工事、説明は説明」とは乱暴な話だ。

 会場には市会議員も複数名参加しており、議員からこの土地に関して「議会決議、市長の遺憾発言、オオタカの請願通過など」の経緯を全て無視して、計画を変更することもなく、工事を進めて行くのはあまりにも、市民始め町田市や議会を馬鹿にしているので、「工事を止めて住民と話し合え」など意見も出されました。
 長谷工は議員に対しても「議会に長谷工は入れないので、それらの話は関係ない」とまたまた、市議会を軽視する発言に議員を含め会場は紛糾した。

 長谷工責任者の姿勢は、高所から議員・住民果ては市長でさえ見下げた、高慢な態度が感じられると退場した後も多くの意見があった。まともな話合いに応じないまま、あくまでも強引に工事を続けるぞ、とするような乱暴な企業が、このまま存続して良いのか・・・と、口々に言い、長谷工の退場した後も殆どの住民は帰らず、熱の入った住民集会後半部となった。

 後日談であるが、現場に張り出された看板に「ISO取得番号」と共に「長谷工は地球環境にやさしい会社です(?)」と掲示されていたのが、取り外されていた。実に情けない、本物の資格が在ろうはずがない会社にこのように認定される「ISO」とは何なのだろう。また、掲示板を外すと言う行為は当に「環境には優しくしません、オオタカ保護も無い」・・と言うことになる。

写真はT氏提供







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