7年前に生を受けた蝉君の最後の日に…
(9月2日)


 
9月2(日)の恩田川写真展の様子を、ペンネーム:○とさんがレポートしてくれました。


朝夕めっきり涼しくなって、身体はごきげん。 でもデジカメは風邪ひいて、紛失画像多数。精神面と金銭面はナーバス。 それでも懲りずに本日も地道に広報すべく、写真展に。 午後3時前にテントに到着すると、前回26日同様にたくさんの仲間が、ユニヴェルを見学し終わった方と話し込んだり、写真展の準備にテントを出たり入ったりしています。 最近、某入居者の代理人を通じて「テント・のぼりを撤去してちょうだい!」の内容証明付きの文書が舞い込んだりしたこの現場。 私たちは入居者ではなく事業主と対峙しているわけで “?” の気持ち。 いつもどおりの賑わいに心強さを感じました。
さて、神出鬼没の写真展。今回は前回同様にタイヤ公園前の恩田川にパネルを展示。 蝉達のすごい合唱+この涼しさ。 なんか夏の名残と秋のハシリがページをまたいで印刷されちゃったみたいな失敗の風景! 今日も夕方5時を回っての人通りを予想していたのですが、この涼しさで時間帯による通行量の差異はありません。 ず〜っと、犬のお散歩・ジョギング・ウオーキング・瞑想に耽りながらの牛歩の哲人?がひきもきらずご来場。 用意した、もう建ってしまっているのになぜ?に応える“Q&A”“わたしたちの守りたいもの”のパンフもたちまち底をつき、あたふたと瓦版ニュースを配りだすという、うれしい誤算。 コンクリートに埋め込まれた4組のタイヤを利用して、腹筋強化にいそしむ70歳くらいの鉄人が気になって、パネルの説明がしどろもどろにも。
私が今日印象に残ったのは、10数年前にリタイアし、終の棲家をこの地に選んだトレッキングスタイルのご夫婦。ご主人がマンションの写真を見ては「おどい!」を連発。「なんですか?オドイって?」ご婦人曰く「長野の方言で“安っぽい”ということなんですよ」。すぐさま昨日新宿の紀伊國屋書店で見た、お隣の鶴川にある武相荘の主・白州次郎のおくさん“正子さん”の特集コーナーの写真集が脳裏を掠めちゃいました。 “ほんとうの生活”という直截なタイトルの本(高いから買わなかったけど)。 キーワードは「質素なのに豪華」。その対極にあるのがユニヴェルとこのご夫婦は2〜3枚の写真から読み取ったのでしょうか? この他に、仲間と恩田川を眺めていたら、メタリックなブルーの閃光が川面を上流 に突っ切って行く! 「うわッ、かわせみだー」(カメラ当然間に合わず)。 なんて美しかったんでしょう! 6時近くになりパネルを片付け始めていると、こんどはその仲間の手の平にひと夏(一生)を謳歌した蝉君が…。 「こいつ、7年ほど前にこの付近の地中に生を受けたんだろうねぇ」。 その言葉に誰しもこの巨大マンション問題がまだ持ち上がっていない平和な恩田川周辺に思いを馳せました。 2〜3年前のひっきりなしの工事車両の通過に、「うるっせいな〜、おちおち寝てられないよ〜」なんて不幸な世代の蝉君でもありました。
ぺンネーム:○と
(写真はT氏提供)






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