東京ガス 再度工事の意志示す
「住民に示した約束は永久的ではない」

(8月31日)


 8月31日、玉川学園町内会事務所で、対策協議会と東京ガス導管ネットワークとの協議が行われました。これは、協議会からの「工事中止要請書」に対して、未だに本社の責任者から返事がないことへの抗議を受けた東京ガスが、「対話の場」を求めたことにより実施されたものです。
 出席した湘南導管ネットワークセンター所長は、「9月4日から、あらためて着工することをご理解いただきたい。」と、8月8日深夜の混乱以来止まっていた工事計画を再開する方針を明らかにしました。これに対し、協議会は、「8日の強行着工に際して、責任者を現場に派遣せず、下請業者に対応を一任したことは、どんな判断があってのことか?」「そもそも、住民との約束を破り、‘長谷工への供給義務’を優先させる道理は何か?」、という2つの点が明確にならない限り、東京ガスへの不信は払拭されず、工事について認める、認めないの判断をする環境が整わないことを告げました。所長は「8日の工事は通常の工事。通常は、現場に社員を立ち会わせる必要性がない」と発言。協議会側が、「事前に弁護士から工事中止の要請書が来るような工事のどこが‘通常’の工事なのか?」「あの規模の工事にガードマンを18人も配置するのが‘通常’のやり方か?」と問うと、「ガードマンは・・・・確かに通常より多いです。」と言葉を詰まらせ回答。おのずと「普通ではない」ことを認識していたことを認める形となりました。
 また、住民と交わした「約束」については、「約束は永久的ではない。供給義務を優先させる」とし、「住民の方々が納得しない限り工事はしません。約束します。」は反故にする姿勢を明確にしました。
 工事再開を申し出るなら、解決に向けた妥協案が出るのか、と臨んだ2時間半に及ぶ協議でしたが、具体性のある提案も、謝罪も、一切ありませんでした。
 協議の終わりに、次回の開催に向け連絡をとりあうことと、その協議が済むまでは工事には入らないことが「約束」されました。
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 ライフラインの問題では、東京ガスは、3月に試掘をするにあたり、「試掘を認めてもらえれば、本工事は住民の納得がえられるまでいたしません。工期が遅れても長谷工に事情を話せます。」とし、試掘が完了していました。長谷工による一連の「なし崩し」的な既成事実化による「建て逃げ」を許さない見地からも、また「公益工事」の御旗のもとに、住民を欺く交渉の仕方ですすめられる営利事業に待ったをかける意味でも、不当マンション「ユニヴェルシオール」完成に説明を尽くさず加担した東武鉄道などの建築主、行政などを含め、市民の憤りを訴え続けていく必要があります。





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