東京ガス、約束反故のガス管工事
(8月8日)


 東京ガスの湘南導管ネットワークセンターは、本社鳥原代表取締役の指示として、8日夜10時、南大谷のガード付近の交差点にガードマンを配置。近くに工事車両を配置し、着工の構えを見せました。何の事前説明もないまま行う今回の工事は、「住民の方の納得が得られるまで工事は絶対にしません。」と東京ガスの職員が80人の前で誓った重い言葉を翻す不当な行為で、深夜にもかかわらず集まった60人を越す住民が「東京ガスは住民に誓った約束を守れ」と抗議しました。

 東京ガスは今回の工事を下請け業者に丸投げしていましたが、監督責任をとるべき東京ガス本体職員は一切現場に姿を見せず、下請けの現場監督は抗議を一身に浴び為す術なし。「東京ガスに連絡を取れ!」と言われても、どうやら本当にこの案件の実情を聞いていないらしく終始困惑していました。15人を越すガードマンはやることがないので誘導行為をするも、かえって車の運行を阻害し、警察から指導を受ける一幕もありました。

 対策協議会は、東京ガスのあまりに無責任な「丸投げ」「不在」行為を正そうと職員の携帯電話に問い合わせましたが、電源は切られており通じませんでした。

 今回の強行着工は、全て本社の指示による、東京ガスの総意だ、という回答が事前になされていることから、紛争の現場に担当者を派遣しないのも、東京ガスのマニュアル通りと考えられます。数時間後、現場監督は「この工事が揉める工事だとは聞かされていなかった」と心情を吐露しました。

 日付が代わったころ、台風の影響で現場は風雨となり、現場監督は「雨のため」と理屈をつけて作業員とガードマンを撤収させました。

 在京キー局のテレビ取材も入った今回の事件。なぜ、「公共」の名のもと、地域住民を欺いてまで工事をする権利があるのか。サッカーのクラブ、FC東京の前身のチームでは監督までつとめた鳥原社長のスポーツマンシップ以前の経営理念が問われることは必至です。
写真はT氏提供






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