身近な川に、こんなに豊かな自然が!
「恩田川親子水辺教室」に参加して

(8月25日)


 
8月25(土)の恩田川親子水辺教室の様子を、ペンネーム:○とさんがレポートしてくれました。


うだる暑さ! なのに早朝からどぶさらいならぬ「川磨き」のため、南大谷中学校裏の親水公園に集合。 今日は南大谷オヤジの会主催の「恩田川親子水辺教室」の日なのです。 今年で2回目。去年は運動の忙しさから参加を断念していた私。 「たかがオンダガワ」という気持ちもチロットあったのですが、今回参加してびっくり仰天! 私達の誇るべき自然はオオタカに象徴される“森や雑木林”だけではなかったんですね。 オヤジの会のメンバー「河川のコンサル業」を営むNさんの企画で、助っ人にNPO流域ネットワーク・恩田川担当のFさん。 参加した大人約20名、小学生30名以上がこの日、水棲生物(お魚なんか)とゴミ捕獲のために親水公園から小田急線のガードを抜けて、都営団地前の川底のプラットホームまで遡上しました。
冒頭の「川磨き」はあくまで準備作業。 子どもたちが良く観察できるよう、にごりの原因である床石についた酸素横取り有機物“コケ”をこそげ落とす作業でした。 ゴミはそのまま(あとで拾わせるので)。 ゴール地点の設営も終わり、スタートしたのは午前10時ちょっとすぎ。 いざ全員川底へ! まずはオヤジ達が追い込み、子ども等が網の堤防を作っての“追い込み漁”。 ややや、たくさんの魚がシュシュっと逃げ惑う! 2回やって獲れた子、捕れなかった子、、悲喜こもごも。 さあ、今度は自力でゴールまで頑張ってみよう!ゴミ拾いも忘れずに〜!
川底を歩くというのはなんとなくワクワクドキドキするものです。 歩いちゃいけない線路を行く時の気分と似てるからかな? ざりがに・どじょう・オイカワ・アブラハヤなどに遭遇したのか、親子の嬌声があちこちで…。 名前を知らない羽の黒い綺麗なトンボが行ったり来たり。 先のFさんによると「恩田川は生活排水はいっさい流れ込んでいない、湧き水が占める割合が非常に高い清流なんですよ」とのこと。 知らなかった…下流で浄水場からドバドバ流れる排水を目撃しているので、薬でキレイに見せてるだけの川と思っていました。 河川の汚染度の指標であるCODとかBOD(だったかな?)も、この川は随分低い値だそうで「みなさん、おおいにこの川を自慢してください」とも。下流の鶴見川は「日本ワースト3」の水質なのに、不思議だな〜。得してるぜ私らは。
お昼すぎに最終のチーム(南大谷小の校長先生に副校長先生達)も到着すると、始まったのはFさんの講義です。 先の恩田川の美しさの記述はその時知ったこと。 子どもたちは配布された“お魚図鑑”に、自分達が獲った魚の名前を探ろうと魅入っています。 それにしても随分獲ったもんです。 その中に、Fさんにとっても大収穫あり! 「はて、こいつはなんだろか?」謎の水棲生物を発見というオマケまで付きました。 いいことづくめの恩田川、しかしかつては無神経な前市長?がタナゴを大量放流しようとしたり、某学校の校長がええかっこしいの為に、業者から買った鮭の稚魚をこれまた放流しようとし「それだけはガンとして抗議し、阻止しました」とFさん。 この川の場合、汚染の心配は「雨水の流入にある」ということです。 道路が、家々がコンクリで固められて行く昨今、汚れた雨水は容赦なく流れ込み湧水率が低下するとのことでした。 やはり乱開発は確実にこの川によからぬ影響を与えそう。 今日の子ども等が体験した発見の喜びや命の不思議は、この子達がやがて自分の子世代に追体験させてあげられるよう、大人の責任は重大…デスネ。 大人も子どもも暑さを忘れ、すべってころんではしゃぎまわった親子水辺教室。 今日のこの水質と捕獲量が永遠ならんことを!
ぺンネーム:○と
(写真はT氏提供)

*今回のレポートは南大谷小学校オヤジの会の了解を得て投稿くださいました。
*適度な生物の捕獲は恩田川の環境を維持することに貢献するそうです。





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