投票日の恩田川写真展
(7月29日)


 
7月29(日)の恩田川遊歩道での写真展の様子を、ペンネーム:○とさんがレポートしてくれました。


今日は参院選の投票日です。 投票率はどうだろう?自民党への不審から、あんがい高いかもしれません。 と、いうことはたくさんの人が投票所に向かうでしょう。 それじゃ、その道筋でやってしまおう写真展! と、いうわけでいつもは夕方に開催するのを午前中にくりあげ、南大谷小学校に 設けられた投票所近くの恩田川沿いに出没しました。 10時近かったので、陽射しはもう強くなっていました。木陰が落ちてる川沿いにパ ネルをザザーッと並べて待つことしばし。
来ました、来ました。ピンクの投票用紙を片手にヒラヒラさせたご家族連れに、老 夫婦。自転車のカゴにサッカーボールを入れた父子などなど。 日頃政治には無関心、でも投票にはお祭りみたいに行ってしまう。 または「せめてこの日だけは政治のことを、集中的に考えてみますかね」なんて 心中の人たちが多いのではないでしょうか? だって、自分もそうだから…デス。 久々の政治への関心 ⇒ 腐敗した土建国家への怒り ⇒ ユニヴェルシオール が建ってしまう背景への関心 と、いうような心理的なバックボーンが醸成されるであろう本日の写真展。 「も、盛り上がるぞ〜〜〜」と期待しました。 投票所に入る前に足を止め、話しこんで行く人。 とりあえず先に投票を済ませ、気になるので戻ってきて写真を眺める人。 話し込んで投票を忘れ、100メートルくらい行ったところで気づいて照れくさそうに 舞い戻る人(さすがにこのパターンは1名だけ)。
10名近くのこちらのスタッフの、話相手上手の何人かとあちこちで会話の花が咲 いている模様。 こちらの日頃の活動に100%同意してくれる人が多いのですが、会話のとっかか りは「建ってしまってるのに、やっているの?」がやはり1番多い様子。 やはりここ数日は政治に関心のアンテナがピンとおったっていたせいなのか「こ 〜ゆ〜ことは〜、建つ前からやらなきゃ意味ないんだよね〜」と評論される方も チラホラ。 それでもこちらのスタッフが、粘り強くこの5年間に起きた事実を会話に沿った 写真パネルに案内しながら解説して行きます。 まァたいていほとんどの人が「わかった!がんばってくださいね」となるんですけ どネ。 ストレス発散が目的じゃないんだから、説得したからってなんぼのもんでもありま せん。 痛切に「なぜ建ってしまっても運動をしているのか?」の広報不足を感じ、反省、 反省。 南大谷にお住まいの方から「なんでまだやってるのかちっとも情報が入って来な い!」とおしかりを受ける場面もありました。 選挙の日、私達日本人は一億総評論家になってしまう。 それを過ぎると、自分のこと以外無関心のその日暮らしの個人主義(もちろん私 を含めてデスが)。
国家政治のことは複雑怪奇で(マスコミも信じられんからネ)想像力不足もあいま って「現場の息づかい」は届きにくい。 でも、せめて個人のほんのちょっと周りの地域のことなら、「話し」「情報を取りに 行き」「目で確かめる」だけで自分にかかわりがあるリアルな状況が手に入ること を学んだ私達。 (国民全員の幸福を語るのはチトしんどいしうそ臭くなるけど、顔の見える自分以 外のまわりの人たちや、ここに生まれるであろう未来の子どもたちの幸福への想 像力ならあるもんネ)。 昔ギリシャの神殿で行われていた議会風景。 それが町内会の問題解決の議論の場にかなり近しい風景に思えてならないのは、 本日のこの政治の風がソヨと吹く恩田川の風情のせいなのでしょうか…ネ。 昼近くなってソロソロ片付けようかな、と思っていた時でした、パラソルを差した老 婦人がポツリとおっしゃったことがこの日1番の印象に残りました。 「私が若かったら、一緒にやっていましたよ。よろしくお願いしますね」
ぺンネーム:○と
(写真はT氏提供)






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