「正常」と「異常」
(6月10日)


 
6月10(日)の尾根道での写真展の様子を、ペンネーム:○とさんがレポートしてくれました。


今日は午前中は雷雨。 何人もの方にお手伝いをお願いしていたので、早めの判断で商店街での写真展は中止に。 ところが、午後2時を回ったら雲が薄くなり陽も差してきちゃいました。 テント村に着いて、しばし思案。 車が無くて商店街は無理でも、久しぶりに尾根道でも行ってみようか、、てなことに。 現場についてみると、ユニヴェルの管理組合の理不尽なクレームにあれこれ周囲の立場を 慮った結果、移動したのぼり達が目につきます。 そのおかげで局所的に密度が濃くなっているではありませんか。 アレアレ、これでは逆効果ですよカンリクミアイさん。 雨上がりのまぶしい緑の中。 パネルを無造作に並べただけですが、かたつむり同様に外出を控えていたお散歩の方たち がポツポツと。 写真展をやっていて、この行為に自信がもてなくなってきた時もあります。 たいていの方の反応が「いやあ、そうなんですか。それは異常なことですね!」であり、予想 がつくからです。 でも待てよ。 ほとんどの方が今まで「普通」と見過ごしてきたことに対して「異常」を提示できたわけで、基 本は間違ってない。ただこちらが飽きちゃってるだけなのではないか!と反省。
「普通」って良くも悪くもないこと?「異常」に対しては「正常」を用いるべきか? しかし市民生活に「正常=正しさ」を求めるのはちょっと堅苦しさがあるもの。ビジネスだと分 かりやすいので、ある大手自動車メーカーの例を。 その大手自動車メーカーの作る車はおもしろく無いんだけど、その経営手腕は物凄い。生産ラインで 些細なことでも「異常」が起こると即座にラインをストップ。 工場の全知全能がすっとんできて、たちまちにして解決してしまうという。 経営のすみずみまで「異常」の“見える化”がなされていることが強さの秘密であるという。ひるがえってみるに、「異常」を除去できずに「異常」の塊になっているような企業は、あちこちで「正常」な市民の反感を買い、やがては退場を求められるでしょう。 「正常」と「異常」の区別がつきにくいことで起こる悲劇のたとえ話に“ゆで蛙”のお話がある。 カエル君の浸かっている水をものすご〜くゆっくり加熱(炙る)するとカエル君は温度の上昇に 気づかない…いつのまにか茹だって…ご臨終。カエル君のようにはなりたくないですね。
最近、起こっている、「正常」と「異常」の見分けにくい例。 分かっていて入居してしておきながら被害者を装い「尾根道ののぼりが目障り」と市長へメール したり、地域に溶け込みたいと称し入居児童を盾にしてはテントやのぼりに攻撃の鉾先を向け てきている最近のユニヴェル管理組合。その横暴には、目に余るものがある。 しかしこれは、入居家族の総意なのか大変怪しいところ。 むしろ、居丈高で傍若無人な振る舞いには恥じ入る方々の方が多いのではないか。 行政は市民からのクレームには弱い。 でも、 いったいどちらが“真の被害者”なのかは一目瞭然なのに。 「正常」と「異常」との区別があべこべなのは「正常」?「異常」?。
入居者の被害者たるゆえんは、「マンションは30年立つと建て替えなければ住めないつくりになっている、だから今後のビジネスモデルを建替え需要にシフトさせて儲けさせてもら おうと目論んでます」といったような内容をNHKで公然としゃべるハセコーという供給側のトップ の企業戦略に、「入居が始まれば反対運動はなくなります」などという無責任な口車とあいまって、知らず知らずからめとられたということであり、鉾先の向けどころは本来そちらへド〜ゾなんですよね。 カンリクミアイさん、そうとう茹っちゃってませんか?

散歩者がポツポツと途切れず、延長5時半までの本日久々の尾根道写真展。 緑がまぶしく、さわやかなひと時をすごせました。
ぺンネーム:○と
(写真はT氏提供)






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