30年後のユニヴェルって…
(4月14日)


 
4月14(土)の尾根道写真展の様子を、ペンネーム:○とさんがレポートしてくれました。


時々思うのですが、30年後のこの地域ってどうなってるのかなあって…。 私はもし生きていられたらかなりの高齢者。 玉ちゃんバスのステップに足が乗せられるか危ぶまれる年齢です。 さてさて、 この反対運動が意義あるものという評価を得られた結果、この地域周辺の 緑はかなり守られている。 「あの地域は鬼門なんでして、ちょっとそのお話には乗りかねます」と悪徳開 発業者も寄りつかなくなっている。 緑視率は若干落ちたものの、やすらぎの街並みは温存。 都心から40分圏内で、第1種低層住宅地域が広範囲で広がる珍しい地域。 小子化、人口減の日本。 マンションに子供世代との共生は難しいが、この地域は2世代で暮らす所が 随所に散見。 不便さが精神的なステータスになるトレンド。 なんて勝手にプラス面ばかり思い描きながらも、30年かァ…、人口構成よりも、 その時代の若い「家族」ってどんな価値観を持ってるんだろう。 人間ってあんまり頭良くならない動物ですからネエ。バラ色ではないはず…。
そして30年後の「ユニヴェルシオール学園の丘」はというと。 (以下、あえて我々の主張が通らず“建物はそのまま”という状況で) 世帯数不足の管理費圧迫から、メンテナンス・外装工事の積み立て資金は ゼロ。だから、、、。 ハード面(建物外観)はかなり風雪にこすれて、みすぼらしいものに。 問題のエキスパンションジョイント(渡り廊下)には、管理不能で野放しにされ た自然の反逆、蔦がからまり、その尋常でない力で交差する双曲線のように 捻じ曲げられてしまっている。 コケが生え、ところどころ波に侵食されて崩壊した東京湾に浮かぶ砲台跡み たいなもんだろうか? 2006〜7年に小さな乳飲み子を抱えて入居したファミリーはすでに60歳代。 物件の資産価値は地に落ちてるでしょうから、どこかにステップアップして引 っ越した家族は少ないはず。 30年後の最新型マンションに比較して劣悪なる施設環境(もっとも今でもエレベ ータが各棟に無いんだって!) 若い世代の入居はほとんど無く、夜間電灯がポツンポツンと隙間をおいてさみ しさがいっそうつのる高齢化世帯のみの巨大建造物。 なんか、近くの国策の開発地域にうりふたつですね。 以上はうぐいすが鳴き交わす好天の尾根道で、ウトウトしてメガネを落としちゃ った仲間の、折角の午睡をじゃまできずにアレコレひとりで想像してたもの。
気温はぐんぐん上がってもう初夏の気分。 半ズボンのおじさんも見かけましたもんね。 おや、今日はパネルに立ち留まる位置が偏ってます。 やはり、オオタカやかしの木山の小動物の写真がお散歩の人達の目をひきつけ ている様子。 そういえば仲間からの連絡で知ったのですが、日本科学技術振興財団やNHK 他の団体の推薦・後援により「野性の王国・里山の猛禽オオタカ」(那須野ヶ原か らの旅立ち)里山のハンター・オオタカその知らざる生態の記録の DVDが科学技 術映像祭で表彰されることになったそうです。 う〜ん、DVD買っちゃおうかな〜。 日本人の精神年齢は少しはいい線になってきたということでしょうか? 30年前なら、上記の記録が表彰されたり、めずらしい小鳥の写真っていっても こうも振り向いてもらえなかったかもしれません。 写真展ギャラリーの志向と私達の運動はひとつの方向に確実に向かっている。 脳天気な私はそんな気がしたんですけどね。 そして今日も、テント村にはたくさんの仲間。仲間。
ぺンネーム:○と
(写真はT氏提供)






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