04 May. 30
優しい環境を願う皆さんの、皆さんのための、皆さんによる
NO. 22
旧日本IBMグランド跡地対策協議会

問われる企業倫理 行政の指導に従わず
法も手順も約束も無視 「強行着工だ」とうそぶく長谷工
長谷工 「強行着工するぞ!」
     ・・・どうやって?

昨年12月以来、住民への説明責任を果たしてこなかった長谷工が、5月11日、町田市が間に入る形でおよそ半年ぶりに公式に協議のテーブルにつきました。協議会が、建築主による説明など棚上げとなっていた様々な「約束」履行を求めたのに対し、同社岡正徳取締役は「建築主は出さない。最大の譲歩である10階598戸を呑まないなら、計画を14階592戸に戻して強行着工する。」と放言。変わらぬ企業体質が改めて露呈されました。工事車両の通行認定に際して「住民への十分な説明」を条件に挙げている町田市と長谷工の攻防が続いています。3トン以下の車両での着工も想定されますが、強行すれば警察も条件としている「住民との話し合い」を反故にすることになります。警戒しつつも、あくまでも長谷工を相手にせず、建築主を引きずりだすことに全力を上げることにしています

建築主・東武鉄道、回答せず
240万の命を預かる企業
     「不信任決議」
企業理念に「地球環境保全が企業の使命と自覚」「地域社会の皆様とともに健やかに暮らし」「地球にやさしい社会づくり」とある企業、その名は「東武鉄道」。しかし、残念ながら再三文書で「建築主なら顔を出すように」促したものの、一切の返事をしないままです。安全第一を謳い、一日240万人の乗客の命を預かる企業が今後も長谷工の影に隠れ、掲げている理念とは異なる自然破壊事業を続けるのでしょうか。東武沿線の利用客へ与える「安全不安」への配慮から文書での交渉という形をとってきましたが、同社からの返答がない以上、広く世に問うアプローチを考える時期がきました。
<東武鉄道の環境理念の一部>
『地球にさらにやさしくなるよう環境活動を推進し、沿線の環境保全に努めます。すべての事業活動を通じて環境保全の重要な役割を担うべく、組織的に環境マネジメントシステムの継続的改善を図りながら行動します。』
自然環境保護の象徴
   「オオタカ」を守り抜く

環境基本法に基づくオオタカ保護のガイドラインが定める「工事に先立つ詳細な生態調査」。環境省や東京都、町田市の指導にもかかわらず長谷工および五社は「事業計画が優先で(環境保護の)取り組みには限界がある」と回答し、調査はせず確信犯で工事を進めようとしています。オオタカは今、子育てに入る前の大切な時期。「今、工事に入られると巣を放棄してよそへ行ってしまう」(町田猛禽類調査プロジェクト)。私たちの踏ん張りがオオタカの命を左右しているとも言えます。

町田市よ、議員よ、頑張れ
6月議会に「自然環境保護請願」
私達の願いの基本は、生活環境と自然環境の保護。利益しか考えず、罰則のない法律は無視をする。そんな企業に、町田は荒らされ、絶滅危惧種オオタカも危機に瀕しています。オオタカは町田から逃げ出し、行き場が無くなり絶滅する。跡には巨大なコンクリートの壁が鳥のサエズリも無い灰色の空にそそり立つ。ついには人も逃げ出し、どうしようもない巨大な廃棄物と化してゆく・・・。町田市都市計画マスタープランはそんな姿を謳ってはいません。今一度、原点に返るためにも、6月議会に「跡地周辺の自然環境の保全を求める請願」を提出します。町田市民のみならず、豊かな環境を愛する全人類の声として請願を可決させ、議会、行政の踏ん張りを応援しましょう。(環境常任委員会1日、本採決28日。傍聴に行きましょう。)

建設反対の強い意思を
    『のぼり』で表そう!
すっかり地域にとけ込んだものの長い闘いに色あせてきた「幟」を順次リニューアルしています。交換のご希望や新たなご協力のお申し出があれば、対策協議会までご連絡ください。
(玉川学園町内会事務所 725−0438)
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